覚書

忘れないように書く

北海道3 登別〜函館〜小樽〜札幌

登別~函館〜小樽へ行く
コロナ前に海外旅行へ行った時のANAマイルが切れまっせ、とメールが来たので慌てて予定を立てた二泊三日、土日月。妄想旅程では昭和新山→函館→余市の予定だったけど、昭和新山アイヌ記念館は閉館中。電話で確認したら、老朽化のため開館の見通しなく、「記念館というから立派なものを想像されているのかもしれませんが小さなチセがあるだけで、これを目当てにいらっしゃっても····」と消極的なお言葉。笑っちゃった。チセは外から覗けるらしいので、いつか洞爺湖観光に行った時に寄ってみよう。その代わり、苫小牧とウポポイで良さそうな特別展があったのでそちらに行くことに。
月曜日はよいち水産博物館が休みなので函館でゆっくりしてもよかったのだけど、函館本線で小樽まで行きたいし今度いつこの乗り継ぎしにくい線を乗れるか分からなかったので鉄子をすることに。

零日目(空港→苫小牧)

雨の中仕事終わりに自転車をかっとばして駅へ。
着陸予定時刻から予定電車へは10分。そして空港で今回のメイン『HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス』を買わなければいけない。(3日間しか使わないのに元が取れちゃった有り難〜い券だった!)
この難ミッションをクリアして苫小牧駅前のホテルに着いたもののフロントの方と電話が繋がらず結局チェックインが遅くなってしまった。残念。

旅情

プチホテル苫小牧ステーション
(ホテルホームページ無し)

一日目(苫小牧→函館)

ここ数日ずっとモヤモヤしてたものが朝方解決してメンタル回復。
駅前の観光案内書でレンタサイクル(¥500/+保証金¥1000)。朝食どうしようかなぁと思っていながら走っていたら三星というお菓子屋さんでパンのイートインを発見。無料の紅茶サービスもあってありがたや、ありがたや。沖縄フェアをやっていたので、北海道だけどサータアンダギーをいただく。居心地がよくて長居しすぎる。スケジュール押しちゃう!

ありがとう、三星

苫小牧市美術博物館
https://www.city.tomakomai.hokkaido.jp/hakubutsukan/
入場料300円
企画展「アイヌ刀―エムㇱ・タンネㇷ゚イコㇿ・タクネㇷ゚イコㇿ―」

4月に行った時に気になっていて、会期ギリギリ間に合ったので行ってみる。3種類のアイヌ刀の違いについて勉強になったし面白かった。和人もアイヌ用に日本刀とは違う様に作ってるのもお得意様感。もちろん武器として使用させない様に、とか思惑は感じるけども儀式に使うのが主だったのもあるよね。多分。
あとポスターをもらった。

移動

自転車を返して電車に乗り換え。
苫小牧10:30ー10:43白老
●ウポポイ
https://ainu-upopoy.jp/
年間パスポート2000円+特別展300円
短期間で2回目の来園とあって、年パスを作る。何故最初に行ったときに作らなかったのか悔やまれる·····あと3回くらい行かないと元取った気になれない。

年パスと北海道パス

今回のウポポイでは『知里真志保展』。5月に行った『銀のしずく記念館』で知里幸恵の弟の存在を知り、知りたてほやほやだった情熱だけで行くことに。ダジャレの多い人という印象を得た。微妙な時間にしか特別展の整理券が取れず昼ご飯無しで入る。じっくり展示物を見た後にガイドトークに参加して、も一度じっくり。だいぶ糖分が不足してきている。ただ、『銀のしずく記念館』で職員の方が
❝シロカニペ【ランラン】について、幸恵が【ふるふる】、真志保が【ふれふれ】と訳したのは、どっちが正確な訳なのかは分からないのだけど、真志保さんは言語学者だったから直訳、幸恵さんは文学センスで意訳したのかもしれないですね。❞というようなことを言ってはったのを、こちらの学芸員(?研究してる人っぽかった)の方に聞いてみたところ、幸恵さんが直訳、真志保さんが意訳だったようで面白かった。
確かに幸恵さんの初期の訳『あたりにふるふる銀の雨』が一番状況が分かりやすくて直訳っぽい。
などということを考えながら見ていたのでもう糖分すっからかん。ヘトヘト。
あと、北海道新聞のインタビューを受けたけど「どうでしたか?」「一番印象に残ったのはどこですか」って頭空っぽになりすぎて答えられねぇ。どんな答えを期待されているかのヒントも無いしよくわからないことをモソモソと答えておそらく没。どうでしたかって······勉強になりました。以上。

空腹がピークになったものの、15時では小腹を満たせそうなものが何もなく(ウポポイのハルランナというレストラン、いつも閉まっているような気がするのだけど実は開いてるの?カフェ入りたかったんだけど·····)、駅前のお菓子屋さんでエッグタルトとオムレットとコーヒーを買って、北斗に乗り込む。北海道パスで海側指定席を取ったら、東室蘭で山側に座ってたリーマンが降車して横一列貸し切り、右も左もキョロキョロできて最高だった。

後方へ消えては前方から現れる不思議双耳峰。何これ。
はぁぁるばる きたぜ

白老15:42ー18:26函館
北の大地の入場券購入。

函館ではHakoBA函館に泊まる。
https://www.thesharehotels.com/hakoba/
おしゃんなのでとても緊張したが、居心地は悪くなかった。

夜はラッキーピエロでいただく。

この日は3食パン、お菓子、バーガーと宜しくない内容だったり体調優れない感じだったのもあり、食後すこぶるお腹の具合が悪い。何か体に優しいもの・・・・とスタバにティーラテを求めに行くと有難いことにほうじ茶があったので、ほうじ茶にこのお値段・・・・という思考はサクッと投げ捨てて注文。ほっと一息おかげさまで回復。宿に戻ってもドミトリーのベッドだけなので、ゆっくり座れる椅子と空間とコンビニのホット飲料よりもしっかり温いお茶代と思えばむしろお安い・・・・・スタバ本当にありがとう。日本茶にも手を広げてくれて本当にありがとう。

二日目(函館→倶知安

体調不良の名残もあって、朝をダラッと過ごしてしまう。
9時開館の北方民俗資料館、函館を出発するのに10:33分のチンチン電車に乗る予定。
資料館の見学所要時間は30分ってネットに書いてたし、倍くらい時間とってもまぁ9:30に着けばいいだろう。
なんて思ってダラッと過ごしたことを後悔することになる。9:20に資料館着。
函館市北方民族資料館
http://www.zaidan-hakodate.com/hoppominzoku/
料金300円

細やかな解説文、興味深い展示品、そしてここでも学芸員さんの猛解説があり気が付けば1時間を超えてまだ後半戦入ったところ・・・・恐ろしすぎる。たくさんの北方民族と、それらのロシアや中国、日本との文化のつながりがなんとなく分かってちょっと画像解像度が上がった。
苫小牧市美術博物館の『アイヌ刀』企画展で
鞘や柄をアイヌが彫刻や金属の飾りで飾ったもの。をエムㇱ
丸々和人がアイヌ用に作った刀。をタンネㇷ゚イコㇿ、タクネㇷ゚イコㇿ
と学んだのだけど、ここでは全てまとめてアイヌ刀=エムㇱと表記されていたのでまた混乱し始めた。聞いてみたけど「これであっている」というような回答だったのでやはり一朝一夕では理解しきれない。
もっとじーーーっくり見たかったけど、今日は行きにくいところ&乗り継ぎしにくい路線なのでなるべく予定を変えたくなくて、後半は泣く泣くスキップスキップでなんとかチン電に間に合う。今度はもっと腰を据えて見学したい。
末広町10:33ー10:45函館駅(PiTaPaOKなのが有難かった)
北海道LOVEパスで駅弁が10%off、海鮮雲丹めしを駅のベンチでいただく。これが朝食なのでがっついてペロリと完食した後、写真の撮り忘れと資料館のスタンプ押し忘れに気付く。
函館みかどの海鮮雲丹めし、めちゃくちゃ美味しかった。
海の生き物がペイントされたかわいい電車に乗って出発。函館、また来たい。資料館に満足行くまで滞在したい。
函館11:05-11:26七飯
バスで歴史館へ。11:47到着。
七飯歴史館
http://www2.town.nanae.hokkaido.jp/rekisikan/index.html
入館料無料

七飯

みんぱく、なぜ七飯歴史館紹介したし····『この地のアイヌについては記録が無い』て········。まぁトイレ借りれたし、電車賃はフリーパスアイテムだから痛手にならんのでよし!こんなことでもないと歩かなかったようなところに降りれたので、いつかどこかで七飯出身の人に出会った時のネタができたと思って、まぁいい経験。
11:47到着の12:00出発!駅まで20分弱なので歩いて七飯駅へ。
七飯12:24-12:29新函館北斗
北の大地の入場券を買っていたら12:34の北斗に間に合わなかったので一時間ほどソフトクリームタイム。
そして13:50の北斗13号で八雲へ。今回の北斗は海側に『大人の休日倶楽部』のみなさんがドドドといたので山側へ。何やら湖が出てきて隣の知らないマダムに「これは大沼ですか?」と聞かれ、知らないのでGoogle先生に聞くと小沼とのことで、その旨伝える。

14:44着が14:50着に遅延

荷物が重いがコインロッカーが500円のものだけだったのでヨタヨタ持って歩く。なんでポスターもろたんやろか·····。やはり見た目を捨ててリュックにすべきだな。
●八雲郷土資料館
●木彫り熊資料館
https://www.town.yakumo.lg.jp/soshiki/kyoudo/
入館料無料
同じ建物だった。そして来館表の記入について、今までで一番丁寧な説明を受けた。丁寧な説明に感銘を受け玄関の熊の剥製を撮り忘れ。でかかった。
こちらもアイヌについては小規模な展示だったけど、『和人が早くに来ていたからかあまり残っていない』などの背景説明や土器·縄文〜擦文の展示、鯨まつりの写真、擦文時代のフイゴがあって、北海道では金属加工してないとばかり思ってたので新たな発見があってよかった。
木彫りの熊は概念·····みたいなのもあって面白かった。
駅に戻って北の大地の入場券購入。八雲16:08発が16:12発になり、その分長万部到着も遅れてしまい、長万部の北の大地の入場券購入予定だったけれど乗り換え時間5分のため断念。残念無念また行こう〜。

函館本線山線!!

長万部16:38-18:13倶知安
この乗り継ぎ計画立てるのにほんと苦労した。しかも廃線計画まで出てきて慌てて乗ったけど、ほんと森の中。出発後すぐが一番森が近くて、2回も鹿が横切ってとてもよかった。以降も運転手さんが時々減速して森の中を見つめてるので野生動物発見レーダー優秀すぎる。もっと鉄の方がいるのかと思ったけれどみんな座席についてのんびりされてたので運転席のすぐ後ろで堪能させてもらった。
ニセコに近づいてようやく森が拓ける。もう一回くらい乗りたいな。

倶知安駅から羊蹄山。これ以上は見れなかった。

到着後北の大地の入場券を購入し、宿へ。全機械化されており、人の気配無し。最先端。
stay living niseco
https://stay-niseko.com/living/

晩御飯を口コミ評判良さそうなバーガーのお店に行こうとして、カレー&ぎょうざのお店にフラリと変更·······しなければよかったなぁ·········口コミには従おう。

久しぶりに無で食べたごはん。

三日目(倶知安→新千歳)

8:02倶知安発で余市へ。駅でサッと朝ごはんにしたけど、思えば宿でしっかりダベるべきであった。昨日の晩御飯でテンション下がり切って食への意欲を失っていた。
8:53余市駅着。お馴染み北の大地の入場券を購入し、ニッカウヰスキーの工場へ。

車で行くことしか想定されてない入口

見学は直前に北海道行きが決まったのもあって定員オーバーだったのだけど、ショップでお土産くらいはーと軽い気持ちで行ったけど、すごい勢いでウイスキーを購入していく皆さんにビビり散らす。一本4000円くらいの小さめの瓶を大量にカゴに入れていく老若主に男。不景気とは一体·····。こちらのブランデーチョコがとっっっても美味しかったので、次よいち水産博物館へ行くときにまた購入したいと思う。ほんとは今日神威岬へ行きたかったけど、とっても曇りだったので積丹ブルーは見れないだろうとのんびり余市で過ごす。のんびりするとこなかったけど。
で10:27余市の電車を待ってるときに気付く。めちゃめちゃ晴れとる·······行けばよかった?!いやでも行ってたらブランデーチョコとは出会えなかったからこれでよかった。はず!

余市10:27-10:51小樽

こちらは乗車率が高かった。
海鮮海鮮雲丹の時期なんだから雲丹を食べたいぜぇ!!と小樽で雲丹を食べるためにお昼まで時間稼ぎの運河館へ。ゴールデンカムイの参考資料に運河館があったような気がして行ったけど唯一の大きな資料、アイヌの着物はよそへ貸出されていてヒグマだけを写真におさめる。

いや、ニシン漁のこととか色々見るところはあったし、受付のお姉さんが重そうな荷物を見て「預かりましょうか?」と優しいことを言ってくださって、行ってよかった!しかし暑かった。
駅前の市場へ。ウニ丼!は高かったので三角亭という割と大きいお店の三角丼(てっぺんにウニがすこーし乗ってる。貧民)をいただく。

2800円

少量のエゾバフンウニムラサキウニをちまちま食べ比べた結果、貧民の舌ではムラサキウニの方が美味しく感じた。バフンの方がお高いのに·····ちょうどムラサキウニが旬だからおいしかったんだよね!と思うことに。お味噌汁が本当に美味しかった。前方の机のお姉さんはお茶碗サイズのウニ丼を食べており、あれくらいだと手が出るお値段····いやコストパフォーマンス······とまたせせこましく悩む。北海道に何度も来るだけでもお金がかかるのだから!

小樽12:35-1307札幌

ラブ北海道パスの指定席券と使ってバビューン!と札幌へ。快速の指定席ほんとにいい。誰もいない。
小樽→札幌はAが海側で偶数席が良い。海のギリギリを走ってて超楽しい。あーあそこに崖があるわートンネルかなーと思っても崖をグルリと通ってく。楽しい。銭函駅手前では番屋がたくさん並んでて、楽しい。
●北海道立アイヌ総合センター
https://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/ass/new_ainu-center.html
入館料無料

古め。手芸の集会してて、過去の展示だけじゃなくて現在進行系な感じで観光客気にしない感じがよかった。そしてお向かいの道大の北方民族資料室はやっぱり閉館中で残念。

またラブ北海道パスの指定席券でバビューンと新千歳空港に行って、終了。
本当にラブ北海道パス様々な旅行でした。

体がすっごくダルくて食欲無かったけれど、この旅行の食生活思い出して絶対ハンガーノック手前だと思ったので札幌飛燕へ。

味噌ラーメン、ギョーザ、生小←ほんとに悔しい

まとめ

一日目
21:20 新千歳空港→21:23 南千歳(JR快速エアポート札幌行)
21:31 南千歳→21:50 苫小牧(JR千歳線 苫小牧行)

二日目
10:30 苫小牧→10:43 白老(JR特急北斗8号)
15:42 白老→18:26 函館(JR特急北斗16号)

三日目
10:33 末広町→10:41 函館函館市電 湯の川行)
11:05 函館→11:26 七飯(JR函館本線 森行)
11:32 七飯駅入口→11:39 アカシヤ団地函館バス 函館駅前行行)
12:24 七飯→12:29 新函館北斗(JRはこだてライナー 新函館北斗行)
13:50 新函館北斗→14:44(14:50) 八雲(JR特急北斗13号)
16:08(16:12) 八雲→16:28(16:32) 長万部(JR特急北斗15号)
16:38 長万部→18:13 倶知安(JR函館本線 小樽行)

四日目
08:02 倶知安→08:53 余市(JR函館本線 小樽行)
10:27 余市→10:51 小樽(JR函館本線 小樽行)
12:35 小樽→13:07 札幌(JR快速エアポート132号)
15:36 札幌→16:15 新千歳空港(JR快速エアポート156号)

交通費
一日目空港→苫小牧
love北海道パス 12000円
レンタサイクル 500円
函館市電 210円
函館バス 150円
飛行機 往8510円 復マイル

入場料
苫小牧市美術博物館 300円
ウポポイ年間パス+特別展 2300円
函館市北方民族資料館 300円
小樽市博物館運河館 300円
24570
宿泊
プチホテル苫小牧ステーション 2730円
HakoBA函館 1979円
ステイリビングニセコ 5295円

計34574円